島の酒

夏のある夜、一人でふらふらと歩いた結果、沖縄料理店に入った。初めて行くところで、入るとおじさんたちが4人ぐらいいた。

そして、店主らしき人が私の顔を見るなり残念そうな顔をして、

「あー、惜しい」

と言った。そんな失礼なことあるか、と思っている間にも店主は言葉を続ける。

「さっきまでジャニーズの子が来てたんだよ。一人でさ。〇〇くん」

とのことだ。惜しいという言葉の意味を理解した。えーすごいですね、といったような返事をして適当なテーブル席に座った。

タコライスを注文し、ジャニーズの○○くんの顔をぼんやりと思い出したりしていると、カウンター席で背を丸めている一人のおじいさんがこちらを向いて、

「おい、こっち来い。座れ」

と言った。捉えようによっては怖い呼びかけだが、私は何も悪いことをしていなかったので怒られることはないだろうと判断し、言われるままにおじいさんの隣に座った。

おじいさんはゴーヤチャンプルーを注文し、

「食っていいぞ」

と言った。オレもうタコライス頼んでるんですけど、と思いながらも感謝の言葉を述べた。他に何を話したがほとんど忘れたが、いろいろ聞かれた気がする。

やがて、タコライスゴーヤチャンプルーが来た。おじいさんとの間にゴーヤチャンプルーを置くと、

「俺は食わない」

と言われ、私が一人で全部食べることが決定した。量は多いがまあありがたい。

その後、おじいさんが何か飲み物を割って私に差し出し、

「島の酒だ。飲め」

と言った。聞くと、さんぴん茶と「島の酒」を割ったものだという。「島の酒?」と思いながら飲んで感想を述べたが、島ってどこだ?という疑問は消えず、きっとそのおじいさんの故郷だろうと目星を付けながら、

「出身はどこなんですか?」

と聞いてみた。おじいさんは少し黙った後、

「出身は、無い」

と答えた。無いらしい。

そうなんですか~、と反応し、島の酒(さんぴん茶割り)をゴクッと飲んだ。最初よりも味がした。味に集中するしかなかったのかもしれない。

 

タコライスゴーヤチャンプルーを食べ終え、翌日が朝早いので帰ることにした。おじいさんに礼を述べると、

「一期一会というものだよ」

と言われた。そうかもな、と思った。

店を出ると、都会の夏の空気に包まれた。

ジャニーズの彼は飲んだのだろうか、島の酒。

 

 

 

 

続・時計

前回の記事が書かれた日付を見て驚いた。ちょうど1ヶ月前じゃないか。その記事では「家の掛け時計が電池切れになったまま10日が過ぎた」と言っている。

そこから1ヶ月を経た今、まだ時計の電池は入れ替えられていない。自分の行動力のなさを知る。そもそも時計自体を存在しないものと捉えている節がある。

そもそもケータイがあれば時間はわかるから、掛け時計が止まっていたところでそんなに不便でもない、と思う。

しかし、まあ、電池を入れた方がいいだろう。理屈もあるだろうが、時計の電池が切れていたら新しい電池を入れるのがきっと正解だ。

 

よーし、やるぞー!

うおー

時計

家の掛け時計が止まってから10日以上経った。

おそらく単純な電池切れで、4時52分を指したまま停止している。早朝か夕方か、いつ止まったのかは分からない。

 

この10日間で、4時52分を指すアナログ時計をだいぶ見慣れた。まだこの時間に飽きはこないし、そこまで不便でもないんだけど、そろそろ電池を入れてみようかと思う。捨てる電池も溜まってきたからちょうどいい。

再び動き始めた時計を見たところで何かに気づかされることなど無いだろうけど、部屋は正しさを取り戻す気がする。

4月19日

歯医者に行きました。

待合室で座ってるおじさんのところに先生が来て「お時間、間違ってますよ」と言い、おじさんは恥ずかしそうに帰っていきました。

まあそんなこともありますよねと心の中で慰めながら、空いた席に座ったら、先生に「お時間、間違ってますよ」と言われました。

まあそんなこともありますよね。

4月18日

雨が止んで晴れたりした日でしたね。

疲れたので何も書けません。将来見返すために毎日更新していたブログですが、しばらく書けなくなる気がするぐらい疲れました。いや、書き続けたほうがいいのかな。

悩みや不幸があるわけではないので安心してください。楽しい疲れです。

4月17日

何もやる気が起きず、ずっとベッドの上にいました。食事をする気力もなかったので、23時になってやっと本日初食事です。以前作った餃子が冷凍してあったので、それを焼きました。最初は松屋に行こうと思ったのですが、雨が降ってたので無理でした。

振り返ると、この3日間で3回しか食事をしてないと思います。良くないです。

明日はとりあえず家を出ようと思います。

最近は本当に自堕落な生活をしていたのですが、今日ふと「これはダメだ」と気づいたので、方針を変えます。ベッドでダラダラと物思いにふけっていた成果は、この気づきです。

 

明日はまず、銀行の新しい口座を開設します。ネットで馬券を買うために。