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初体験

みなさんこんにちは。

友達が文章を書いていたので俺も書きたくなって書くことにしました。


それにしても、人の書く文章を読むのは非常に楽しいことですよね。人によって全然違うので。

新学期が始まり、いろいろな人と出会ったのですが、時折「今までに書いた文章とかありますか?」と訊いてみたりしました。振り返るとキモいんですが、訊いちゃいました。てへ。

まあほとんどの人が「ない… よくわかんない…」みたいな反応でした。困らせてごめんね。
僕は君の書いた文章を読みたいんだよ。

キモいね。


話は変わりますが、「人に見せても構わないもの」に対してエロスを感じる人は羨ましいです。

たとえば、手相。

「ねえ、手相見せてよ」

この犯罪性を感じさせない一言で、彼(手相興奮者)は最高の世界を見ることができる。拒まれることは少ないだろう。

でもたまに、恥ずかしがる人がいる。
軽い言葉じゃ脱がない。夢の世界は握られた拳の中だ。

彼は、相手を怖がらせないように、笑顔で言葉をかける。

「別にちょっと手相を見るだけだよ。そこまで詳しくもないから、悪いこともわかったりしないし」

それでもだめなら、まず自分から脱いでみる。

「ほら、これ僕の手相。よく見て。生命線みじかいでしょ。あはは」

地味ながら熱意のこもる努力の結果、ついに相手が心を許す。

拳という名の下着を脱ぐ時がきた。

ぱあっ。

文学部の彼女らしい薄めの生命線。

彼のそれとは違い、官能的な弧を描きながら手首まですうっと流れている。

君は僕より長生きするんだろう。

僕が死んだ後もその手のしわは何かを掴み、何かを示すんだね。

君に会えて、君の手を見ることができて本当に嬉しいよ。ありがとう。





どうだ。よいだろう。

本来このようなフェティシズムはなかったのだが、書いてるうちに何かが芽生えてしまったかもしれない。

今、とても女性の手を見たい。

まず、手の甲だ。

ふっくらとしているのか、薄くなめらかなのか。
まずはファッションを褒めるのである。

そして、服を脱がす。
手のひらである。

隠された秘密の世界。
誰にも教えたくなんかない。
俺だけの生命線だ。





そして今気づいた。

我々は数え切れないほどの「行為」をする。

起床、食事、洗顔、歩行、挨拶、聴講、睡眠、帰宅、入浴、就寝

挙げても挙げきれない、ほぼ無限と言っていいほどの行為の中に、とんでもないものが含まれている。



「握手」だ。



2人の人間が、互いの手、とても敏感な器官である手の、しかも内側である手のひらをぴったりと合わせ、指を相手の手の甲に這わせて手のひらの密着度を高め合う。


これがいかに官能的なことか。

もう僕は変わってしまった。

人前で握手なんてできない。


初めての家デート、2人だけの部屋で、彼女が隣に座っている。

接してはいないけど、あたたかい。彼女の体温を感じる。

今日こそ、手を握るんだ。

ああ、できるだろうか。


胸の鼓動がうるさい。


震える中指で、部屋の電気を、消した。