お前がそういうことを言うな

髪を切るまでに時間があったので、紀伊国屋書店をうろうろしていた。

 

星野源のエッセイが目に入り、俺は星野源がそんな好きじゃないけど少し読んでみるかと思って最初の一編だけ読んだ。

 

おっぱい礼賛の文章だった。

「巨乳だけがいいんじゃない、微乳もいいんだ。むしろ微乳がいいという人もいっぱいいるぞ。とにかくどんなおっぱいでも最高です」ということを言っていた。

 

なるほど。

 

俺、実はこういうことも言っちゃうんです。どう?意外?まあ、俺のこと好きな人は知ってるよね。

 

という気持ちで書いたと、俺の中の星野源は言っています。

 

完全に気持ち悪いのは、おっぱいの話をしていながらも男の共感を得ようとしていないところだった。

おっぱいいいよね〜!グヘヘ でなく、おっぱいを持つ女性達マジ尊い感謝 といった感じで、女を持ち上げていた。

 

でもこれ、もしかしたら女性は

「男子同士で話すようなことを女子にも覗かせてる文章」

と捉えるんじゃないだろうか。

 

星野源はそう捉えられるかもしれないと分かっていて、女性が無意識のうちにいい気分になって俺の株を上げてくれればいいなと、そう思って書いたんじゃないか。

 

俺は下世話なネタを女性に好かれるために使うやつが嫌いだ。

だってそれ、上手くいけばおおよそセックスに直結するじゃないか。そんなのはズルい。

 

星野源は、その一編を

「こうやっておっぱいへの愛を語っておけば、身近な女性が『わたしのおっぱい揉んでいいわよ』と声をかけてくれるかもしれない、と期待しているのだ」

といったように結んでいた。

 

お前の世界と人気なら、それマジでありえるだろ。ふざけんな。ズルいんだよ。

 

ズルいんだよ星野。